ヒールの無い靴を履いておしゃれを楽しめる人は本当のおしゃれだと思う。等身大の自分で勝負。それが一番勇気がいりますよね。
以前、しばらくニューヨークに滞在していた頃のことです。当時、初めてのアメリカだったので日本との違いに驚くことはたくさんありましたが、そのうちのひとつが、「アメリカ人女性はヒールのある靴をあまりはかない」ということです。
テレビや映画で見るような女優さんともなると話は別ですが、一般に暮らすニューヨーカーは、ほとんどの女性がフラットなヒールの無い靴なのです。よく見ると、衣服も化粧も髪型も、日本人と違い、脚を長くみせるためにヒールを履いたりはしない、化粧で素顔を必要以上に隠さない、衣服で過剰に着飾らず無地のシャツでもOK、髪もそのままなど、自然体かつシンプルな人が多数を占めていました。
それでいて皆さん、きらきらしていてありのままの美しさが際立っているんです。これは国民の違いなのか文化の違いなのか…答えはわかりませんが、自分は自分、他人からの目線やどう思われているかはまるで気にかけていないように私の目には見えました。
それこそが本当の美であり、それを攻略した人は本当のおしゃれさんなんだなと思いました。